薪を焚いていて、
「なんだか最近暖かくないなー」
「朝、熾が残っていないなー」と感じることはないでしょうか?
それはガスケットの交換時期がきています。
今回、我が家の15年使用している薪ストーブのガスケット交換をしましたので、詳細の説明・解説をしたいと思います。
ガスケットロープとは?
薪ストーブ本体と扉(開閉部)との間の密閉性を保つためのグラスファイバー製のロープ状のもの。
使用している薪ストーブのメーカー、型番によりガスケットのサイズ(ロープ径)が異なるため、メーカー又は薪ストーブを購入した店舗へ確認の上、購入して下さい。
交換時期の目安・点検方法
ガスケット交換はおよそ1年~3年と言われています。
これは薪を焚く頻度により異なるため一概に言えませんが、簡単な点検方法があります。
A4等の用紙を扉に挟み、この用紙を引き抜きます。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_20231018_204600-1024x576.jpg)
引き抜けてしまうようなら隙間がある為、ガスケット要交換です。
- 最近薪の燃費が悪く感じる。又、朝の熾の量が少なく感じる
- 空気量を絞ってもオーロラ現象の様な揺らめく炎にならない
- A4等の用紙を扉に挟み、点検する
この順に点検してみましょう。
ガスケット交換は薪ストーブが冷めていないと出来なく、又、交換後24時間は薪を焚けません。
なるべくオフシーズンに交換出来るように、薪を焚きながら気づけるようにしましょう。
ガスケット交換に必要な道具
作業難易度が高くない為、特殊な道具は使用しません。
- ワイヤーブラシ
- 先の細いノミ又はマイナスドライバー
- ガスケットロープ
- 耐火セメント
- 手袋
- 保護メガネ
ガスケット交換作業(モルソー7110CB)
それでは交換作業をしていきます。
我が家の薪ストーブはモルソー7110CBのため
こちらで説明していきます。
もし同じストーブご使用の方は、同じ物をご用意下さい。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_113120852-1024x769.jpg)
品番523257 パッキンDR丸8黒モルソー
品番523535 パッキンGLS3X8黒シールMRS
品番544970 LBパッキン用耐火セメント 17ml
新宮商店購入
古いガスケット・セメント(接着剤)を剥がす
扉を外し、古いガスケット、セメントを剥がします。
我が家の薪ストーブは扉が外せない構造のため、このまま作業をします。
外せる場合は、いらない毛布等の上に外した扉を置き作業をして下さい。
※ガラス窓の養生になります。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_113316485-1024x769.jpg)
まず最初に古いガスケットを外します。
つなぎ目から引っ張ると簡単に外せます。
次に古い耐火セメントを剥がします。
固着していて簡単には取れませんが、なるべく綺麗に取り除きましょう。
この際、剥離したセメントが目に入らない様、保護メガネを推奨します。
先の細いノミやマイナスドライバーがあると便利です。
ノミで削ったり、ワイヤーブラシでこすったりを繰り返し、綺麗にしましょう。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_113332585-1024x769.jpg)
おすすめワイヤーブラシはこちら
この0.6cm(6mm)のノミは使えますよ
新しいガスケット・セメント(接着剤)を塗る
まず、ガスケットを長さに切ります。
扉に這わせて長さを測り、切りましょう。
※ガスケットを這わせる際、伸ばさずに気持ち長めに切ります。
次にセメントを全体に塗っていきます。少し付いていれば大丈夫です。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/aa36dabd65645f471a690f17b618d94e-1024x769.png)
購入した耐火セメントの説明書にも少量と書いてあります。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_113644673-1024x769.jpg)
ポンポンと置いていき
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_115201662.MP_-1024x769.jpg)
ヘラで伸ばす。といった感じで作業しました。
このヘラは、牛乳パックで自作です。
※素手での作業はやらないでください。
説明書にもありましたが、肌に触れないように手袋着用して作業してください。
ガスケット取付
塗れたらガスケットを扉に這わせます。
ガスケットは伸ばさずに、縮めながら這わしていきます。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_115414149-1024x769.jpg)
端部もしっかりと溝に納めて、一周ガスケットをはめることが出来たら完成です。
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_120146000-1024x769.jpg)
![](https://otto1331.com/wp-content/uploads/2023/10/PXL_20231010_120129843-1024x769.jpg)
扉を閉めずにそのままの状態で24時間放置です。
24時間放置後
扉を閉めてみましょう。
かなりキツくなっているはずです。最初はキツすぎると思うかもしれませんが、開閉を繰り返す内に閉めやすくなります。
これだけきつくなっていれば、薪を焚く時、空気量を絞るとゆらゆらとした炎のオーロラ現象を見ることが出来ますよ!
まとめ
ガスケット交換というと大変そうに思うかもしれませんが、以外と簡単な作業です。
- 古い耐火セメントをなるべく綺麗に取り除く。
- 耐火セメントは多く付け過ぎない。
- ガスケットは伸ばさずに縮めながら取り付ける。
1年から3年で交換のタイミングが来ると言われるガスケット。
交換をしなくても薪を焚くことは出来ますが、薪の消費量が多くなりおすすめしません。
今回の記事を参考に、是非挑戦してみて下さい。
また煙突掃除の記事も併せてご閲覧下さい。
ご閲覧頂きありかとうございました。