長野県茅野市・原村にある人気の山、八ヶ岳。
その主峰「赤岳」への最もメジャーな登山口である美濃戸口と美濃戸の駐車場及びアクセス方法を徹底解説しました。
これから夏山登山や冬山登山に行かれる方は、是非ご覧ください。
美濃戸の駐車場は３か所（宿泊者限定含め4カ所）
「美濃戸の駐車場は３か所」としましたが、厳密には美濃戸口に１カ所。美濃戸に２カ所（宿泊者限定含め３カ所）となります。
バス停があります。
美濃戸への登山口です。
八ヶ岳山荘駐車場があります。
美濃戸口から未舗装路を進んだ先にある登山口です。
やまのこ村駐車場と赤岳山荘駐車場があります。
この美濃戸口と美濃戸の間は歩いて上り60分。下り45分となっています。
車で美濃戸まで行く際は、未舗装路の悪路を走るため車を選ぶことになります。
大切にしている車で行くことはおすすめしません。
それでは、美濃戸と美濃戸口の解説と各駐車場の詳細です。
美濃戸口
駐車場は八ヶ岳山荘のみで150台駐車可能。
800円/１日。
メリット
舗装された道のみ走って到着できるため、車を選びません。
またバスの運行路線の為、道幅も広く運転しやすいです。
デメリット
美濃戸口から美濃戸まで歩いて60分。
往復で約100分美濃戸に停めた場合よりも歩くことになる。
八ヶ岳山荘駐車場
| 営業時間 | 通年営業 土・日・祝日5：00～18：00 6月～10月・12月下旬～1月 平日6：00～18：00 上記以外 平日7：00～18：00 |
| 駐車場 | 150台 （800円/1日） |
| 仮眠・宿泊 | 仮眠室：2,000円（30名収容可） 一泊二食：11,000円（要予約） チェックイン：12:00～（仮眠室は深夜到着可能） チェックアウト：8:00 夕食は17:00～19:00（食後2階のラウンジ使用可能） 朝食は5:30より提供可能・軽食は7時より提供可能 給水水道水あります。 |
| テント場 | なし |
| トイレ | 無料（水洗） 24時間使用可能 |
| 風呂 | 風呂あり（500円） （日帰り入浴の方18時まで利用可能。宿泊の方は延長できます。） |
| 売店 | あり 売店飲食メニュー豊富・自動販売機も有ります。 |
| 電波 | docomo ◯ / au ◯ / softbank ◯Wi-Fi環境あり |
| 住所 | 〒391-0011 長野県茅野市玉川原山11400-833「八ヶ岳山荘」 ※標高1,502m |
| 電話番号 | 0266742728（八ヶ岳山荘） |
| 公式HP | http://www.yatsugatake.gr.jp/ |
昔は八ヶ岳山荘駐車場30台・蓼科観光駐車場120台でしたが、現在は八ヶ岳山荘150台となっています。
駐車場は山荘向かって、右側の段々になっている場所です。
深夜到着時はそのまま車中泊し、山行出発の朝に山荘にてお支払い。
証明書を車のフロントガラスダッシュボードの見える箇所に置いておけばOK。
またこの証明書はシールになっているので利用も出来る上、この証明書を八ヶ岳山荘に提示すると、自家焙煎のコーヒーを頂けるサービスがありがたいです。
※シールデザインは変わります。過去Caravan等ありました。
1階には24時間使用できるフリースペースが完備。
美濃戸
美濃戸口まで舗装路の道だが、そこから美濃戸までは未舗装路。
1,000円/１日。
メリット
歩いて60分。往復で100分程の道を、車で進むことが出来る。
デメリット
人気のため、満車になりやすい。
また満車の際、すれ違い困難な道を対向車が来る中、戻らなければならない。
未舗装路がかなりの悪路で、車高の高い車ならいいが、低い車は腹を擦ります。
また、小枝でボディにキズが付くため、大切にしている車での通過はおすすめしません。
やまのこ村の駐車場
| 営業時間 | 5月～10月 （6：00～19：00） |
| 駐車場 | 70台 （1,000円/1日） ※予約可能 予約の受付は希望日の10日前から ※駐車料金は予約後３日以内に振込にて前払い ※キャンセルの場合でも返金は出来ないので注意！ |
| 宿泊 | 素泊まり：5,500円/１人１室 4,400円/２人１室 詳しくはこちら |
| テント場 | 1,000円/１張 詳しくはこちら |
| トイレ | 100円/１回 |
| 風呂 | 風呂なし |
| 売店 | あり |
| 連絡先 | 〒253-0063 茅ヶ崎市柳島海岸2-27 「八ヶ岳ネイチャークラブ」 |
| 電話番号 | 09088452274 (6:00～19:00) |
駐車場ですが、夏のシーズンや連休などの混雑時、予約者優先となる。
また夜19:00～朝5:00の間は閉鎖。
赤岳山荘駐車場
| 営業時間 | 通年営業 |
| 駐車場 | 60台 （1,000円/1日） |
| 宿泊 | 1泊2食：9,000円 1泊夕食：8,000円 1泊朝食：7,000円 素泊まり：6,000円 ※冬季暖房費 1,000円キャンセルポリシー当日100% 夕食が18時頃のため、夕食までのチェックインを推奨。 給水あり |
| テント場 | なし |
| トイレ | あり |
| 風呂 | あり（宿泊者のみ） |
| 売店 | あり 冬季は自家製野沢菜漬けの販売も |
| 電波 | docomo ◯ / au △ / softbank ◯Wi-Fi環境あり |
| 住所 | 長野県茅野市豊平東岳美濃戸7693-26 ※標高1,700m |
| 連絡先 | 〒393-0087 長野県諏訪郡下諏訪4916-18 TEL.0266-27-2077 TEL（直通）.0266-74-2272 |
| 公式HP | https://www.facebook.com/akdkesansou/?locale=ja_JP |
テントサウナの営業も行なっています。
詳しくは山荘まで聞いてみて下さい。
美濃戸山荘（宿泊者限定駐車場あり）
こちらは宿泊者限定ですが、駐車場あります。
| 営業時間 | 通年営業 |
| 駐車場 | 60台 （1,000円/1日） |
| 宿泊 | 一泊二食（大部屋） ：10,000円 素泊り ：8,000円 チェックイン：15:00 チェックアウト：7:00 天候等のキャンセルは前日まですること。 当日体調等でキャンセルの場合必ず連絡。 ご連絡さえ頂ければキャンセル料はかからない。 |
| テント場 | あり |
| トイレ | あり(水洗） |
| 風呂 | あり（宿泊者限定） |
| 売店 | あり |
| 電波 | docomo ◯ / au 〇/ softbank △Wi-Fi環境なし |
| 住所 | 茅野市豊平（美濃戸口北沢・南沢分岐） ※標高1,760m |
| 連絡先 | 〒391-0011 長野県茅野市玉川原山11400-833 「八ヶ岳山荘」 TEL（直通）0266-74-2728（八ヶ岳山荘） |
| 公式HP | http://www.yatsugatake.gr.jp/ |
もしも美濃戸口も満車だった場合は？
路上駐車はやめましょう！
近隣住民、公共交通機関の妨げになります。
以下、地元新聞社より臨時駐車場の記事がありました。
茅野市郊外にある八ケ岳連峰の登山口「美濃戸口」の駐車場の満車時に、周辺で相次ぐ路上駐車への対策として、八ケ岳自然文化園（原村）に臨時駐車場が設けられることになった。駐車場を管理する近くの八ケ岳山荘が満車時に日付入り駐車券を配り、臨時駐車場の利用を呼びかける。
2022/8/17 信濃毎日新聞より引用
臨時駐車場は２５０台分あり、美濃戸口まで３・３キロ、徒歩４０分の場所にある。美濃戸口駐車場が満車の場合、登山者は山荘に立ち寄って駐車券を受け取ることで３日間無料で駐車できる。山荘は美濃戸口までの移動にタクシーの利用を勧めている。
山荘によると美濃戸口周辺では山荘が管理する１５０台分を含め計２８０台分の駐車場があるが、近年は登山シーズン最盛期に早朝から満車になる日があり、路上駐車が増えていた。注意喚起を続けていたが、今季も満車時には最大３０～４０台の路上駐車を確認。過去には路線バスが通れなくなったこともあり、文化圏の協力を得て臨時駐車場を設けることにした。
車以外でのアクセス方法
電車で茅野駅まで来て、そこからバスかタクシーになります。
車で移動の方も、縦走にて入山口と下山口が違う場合、車を回収する際に利用すると思います。
バスにて美濃戸口
茅野駅から美濃戸口までの時刻表・料金です。
片道1,500円です。
公式HPはhttps://www.city.chino.lg.jp/soshiki/chiikisenryaku/1061.html
始発時間が遅いため、日帰りでの赤岳ピストンは難しくなります。
また本数も少ないため、計画的に山行を進めたいですね。
八ヶ岳の縦走で入山口と下山口が違い車を回収する際は、バスのアクセスの関係上、一旦茅野駅のターミナルに戻り、乗り直す必要があります。その際は時刻表参考にして下さい。
タクシーにて美濃戸口
茅野駅から美濃戸口まで約6,000円。
時間は20分ほど。
時間に融通が利くため、日帰り山行も可能になります。
しかし、往復料金の12,000円があると山小屋に宿泊出来るため、複数人で利用したいところです。
まとめ
- 縦走計画で入山口と下山口が違って、車の回収をバスで予定している方。
- 到着時間が遅く、美濃戸口の駐車場がほぼ埋まっている場合。
車の回収をバスで計画している場合、バス停から歩かなければなりません。下山後の疲れた体で、60分回収のために歩くのは嫌ではないですか？
また美濃戸口の駐車場がかなり埋まっていれば、美濃戸の駐車場はほぼ間違い無く満車です。
- 山行計画が同じ駐車場に戻ってきて、また少しでも歩く距離を減らしたい方。
- 到着時間が早く（深夜）、美濃戸口の駐車場がガラガラな場合。
美濃戸から登り、美濃戸に帰ってくるならば、停めることをおすすめします。
また、深夜に到着出来るか、やまのこ村駐車場に予約をした場合でしたら駐車可能です。
わたしの事例紹介
先日、御小屋尾根から阿弥陀岳に登った際に、美濃戸口に車を駐車しました。
秋の三連休中日が山行予定日だったため、少しでも早くと美濃戸口に深夜1:30に到着しました。
流石に余裕をもって駐車することが出来ましたが、朝出発するため4:00に車の外に出た際はすでに満車でした。
また、1:30到着した際に、八ヶ岳山荘の駐車場がわからず通り過ぎてしまい、美濃戸への未舗装路に入ってしまいました。
悪走路の凸凹で車が壊れる？と思うほどの道でした。（軽自動車で行ったことも原因）
後続車がくる中、Uターンする場所もなく少し進み、ようやく出来そうな場所でUターンしました。
それから戻ろうとしましたが、美濃戸へ向かう車が深夜1:30にもかかわらず、切れ目なく来ます。
なんとか狭い道ですれ違いしながら美濃戸口に戻ってきました。（軽自動車でよかった）
もし予約なしで美濃戸まで行き、満車で美濃戸口まで戻ってくるなんて想像するだけで最悪です。
皆さん気を付けて下さいね！
以上、皆さんの参考になれば幸いです。
また山行記事。美濃戸口から阿弥陀岳～赤岳～硫黄岳～渋の湯もよかったらご覧ください。
ご閲覧頂きありがとうございました。
