まず最初に、玉切りとは薪を長さに揃えて主にチェーンソーで切ることです。
これが、最初の内はとても時間がかかり作業自体に苦手意識や正直、作業が嫌になっていました。
そこで試行錯誤し、今となってはとても早く作業が出来るようになりました。
今回の記事では、わたしの玉切りの方法を紹介させて頂きます。
かなり時短出来ているので、おすすめですよ!
わたしの薪の入手方法で紹介しましたが、わたしは薪を農家さんから頂いて作っています。
つまり自分で薪を運び、玉切りをし、割って、乾燥させています。
薪割り歴15年のわたしが、様々な方から教えて頂き工夫した玉切りの方法を紹介させて頂きます。
玉切りの工程
玉切り=チェーンソーで切ると説明しましたが、実際細かく説明しますと工程は様々あります。
- 治具に載せる
- 長さを決める
- チェーンソーで切る
項目にすると当たり前すぎて「えっ?なにこれ?」と思うかもしれません。
しかし、いざ作業をしてみるときっとこの「チェーンソーで切る」以外がとても大事だと思うようになると思います。
つまり時短を意識し、そこの方法を変えると早く作業を終わらせることが出来るようになります。
タイパ(タイムパフォーマンス)=時間対効果が良くなるということですね!
それでは玉切りをしていきたいと思います。
治具に載せる
今回軽トラック7台分りんごの薪を頂き、運んできました。
こちらは、りんご農家さんがもうりんご栽培を辞めるということで、剪定枝~伐根したものまで様々頂いてきました。
※この伐根する際の木(伐根する部分だけ)をわたしは好んで、頂くようにしています。
さて本題ですが、この主に剪定枝を治具に載せて薪を切っていければ作業がとても速く終わります。
このような作業台を例えば、木材2×4材で作ります。
単管や鉄でもいいのですが、もしチェーンソーが当たってしまった場合、跳ね返ってきますので、木材の方が安心かなーと思います。
単管で作った知人は間一髪大怪我は免れたけれど、顔をかすめて怪我してしまったよ。。
「薪の長さ」の間隔は、薪ストーブの大きさによりそれぞれ違いますが、例えばわたしの場合は薪ストーブの最大長さ42cmに対し38cmで作っていますので、間隔は38cmとなります。
作業する際は、この薪のイラストの箇所に薪を何本も載せていきます。
※ここで薪を載せる上で3つの注意点があります。
- 「薪の長さ」の間隔の中心で切る為、その中心を基準に薪の長さ分、外に出す。
- その外へ出した1本目を基準に、端部を揃えて積んでいく。
- 一番上は重めの薪を載せる。
薪を積み終えたら、どれか一本だけ薪の長さの目印を付けておきます。
わたしはチェーンソーで軽く切り跡を付け目印にしています。
そして端部を揃えたら、一気にまとめて切れば玉切り終了です!
切った薪は下に落ちていくため、楽に作業が出来ますよ!
- 1番上に軽い薪を載せると、チェーンソーで切るときバタバタ枝が暴れる為うまく切れません。
- 1番上に重い薪を載せると、切っても暴れることが無く、また漬物石の様に重りにもなる為、下積みになった薪も安定しておすすめです。
重たい木があり治具に載せられない時は?
実のところ今回の玉切りで、先程紹介した治具は使っておりません。
最初の画像の山になっている状態で、チェーンソーを使いそのまま切ってしまいました。
理由はみんな太い薪で、治具に載せる高さまで持ち上げられなかったからです。
そうなんです、実はこの治具こんなデメリットがあったんです。。
では次に、治具を使えない場合どうしたら時短できるか紹介していきます。
治具を使わずそのまま切る
まず結論、地面に置いてある、その状態で切るしかないです。
参考までにわたしは最初の内、スケール(メジャー)で1本ずつ測って切っていました。
1本ずつ、測って切るので作業が全く捗りません。
そこで、どうしたら効率良く作業をできるのだろう?と考えました。
長さを決める
まず長さを決めるにあたり、スケール(メジャー)で測ることをやめました。
では実際にどうしたらよいでしょうか?
目検討で長さを切れれば1番早いでしょ!
確かにそうですが、長さがバラバラで不格好になってしまいます。
特に疲れてくると、長さが基本長めになってしまい、結果薪ストーブに入らないということが多々起こりました。
ということで、おすすめは出来ません。
しかし焚きつけ用の細い枝は、今でも目検討で切っています。
バカ棒を作る
わたしは初めの内、枝を薪の長さに切り、それを薪の木にあてがいゲージ(目安)にしチェーンソーで切っていました。
通称【バカ棒】ですね。
しかし、何度も腰を曲げて長さを確認するので、1日の作業が終わると腰が痛くて泣きそうでした。。
マグネット式【バカ棒】を自作
そこで、このようなマグネット式の【バカ棒】を作りました。
端から端までの長さを、わたしの場合38cmで作りました。
マグネット側を裏から見ると、こんな感じです。
六角穴付ボルトで黒い鉄のパイプを固定しています。
そして白いプラスチックの棒を接着剤で固定しています。
これをこんな感じにチェーンソーバーにくっつけて切り跡を付けていきます。
※チェーンソーは振動が激しいので、強力なマグネットを使用しました。
こんな感じに木の端と、白いプラスチック棒の端を合わせて、「チョン」とチェーンソーで切り跡を付けます。
※もし同じものを作る方がいましたらここで注意です!
このマグネットを付けたまま、チェーンソーで木を切断しないでください!
振動でマグネットがずれて、回転しているチェーンソー刃に触れたら、吹っ飛んでしまい危険です!
あくまでマーキング用とお考え下さい。
参考までにわたしは、この位の切り跡を付けています。
そして、木を積み上げた山の上に乗り、切り跡を付けられる箇所全てに付けます。
そしてマグネットの【バカ棒】を外し、一気にチェーンソーで切る!この繰り返しで作業をしていきます。
この要領で作業を進めていき玉切りは完了しました。
参考までに今回、軽トラ7台分をおよそ3時間で作業を終えることが出来ました。
実際にチェーンソーで切っていたのは、1時間くらいでしょうか?
目立てをしたり、燃料を切らし買いに行ったり、畑の周りの草刈りしたりと色々していたので。。
チェーンソーで切る
最後になりましたが、この工程はチェーンソーに慣れること。
そして目立てが全てとなります。
こちらはまた別記事にて用意したいと思っています。
まとめ
玉切りをするといっても、工夫次第でかなり時短出来ます。
チェーンソーは振動が激しいため、体力をかなり消耗します。
ですから、時短を考えタイパ良く作業することにより、身体的に体が楽になります。
また、精神的にも面倒臭いなーと思わなくなりますよ!
作業が早く終わるから、嫌にならなくなるんだよ!
今日のまとめ
- 剪定枝の様な持ち上がる木は、治具で一気に切る。
その際、1番上の木は比較的重たい木を載せること。 - 伐根や倒木などの重たい木は、まとめて切り跡を付け、一気に切る。
- 切る際は【バカ棒】を使用し、一気に切り跡を付ける。
以上のことをすると、間違いなく作業時間が早くなりますよ!
しかし、くれぐれも作業の際は安全第一で、疲れたら休みましょうね!
疲れてくると、注意力散漫になりキックバックをおこし焦りますよ!
1に安全。2に時短。
皆さんの参考になれば幸いです。
ご閲覧頂きありがとうございました。