南アルプスで人気の「甲斐駒ヶ岳」や「仙丈ヶ岳」の登山口として、最もメジャーな北沢峠。多くの方がこの登山口を利用します。
そのため、夏山シーズンの連休は特に大混雑となります。
実際に行ってきましたが駐車場に到着時には、あまりの人の多さに「いったい何時に北沢峠に着くのか?」と心配を通り越して、絶望すら覚えました。。
今回はなるべく大混雑を避けられる方法を解説します。
また2024年9月のシルバーウィークに行った実際の写真を使用して解説します。
北沢峠とは?
百名山「甲斐駒ヶ岳」や「仙丈ヶ岳」への登山口。南アルプスの中でも登りやすい山のため、とても人気があります。また関東からほど近く、週末は常に大混雑する登山口です。
特徴は?
北沢峠の特徴として、人気の山「甲斐駒ヶ岳」と「仙丈ヶ岳」の間に登山口(バス停)があります。
そして、この登山口(バス停)の近くに山小屋があります。この理由から、重い荷物を背負って登らずに一泊二日の山行で2つの山を登ることができます。(初日に山小屋に到着したら荷物を置いて、軽いザックで登山を楽しめます)
この理由からもビギナーの方からベテランの方まで幅広く人気となっています。
またテント場もバス停から歩いて10分で着くため、テント泊デビューにもおすすめです。
アクセスは?
この北沢峠へのアクセスはマイカー規制となっており、バスのみで行くことができます。
本来、山梨県からと長野県からの2通りのアクセス方法があります。
※2024年は山梨県からのルートが災害復旧工事のため通れません。長野県からのみのアクセスとなっています。
長野県側「戸台パーク」
長野県から北沢峠へ向かうバス停の名称は「戸台パーク」になります。
この「戸台パーク」は仙流荘前のバス停となっています。
このことから戸台パーク=仙流荘と思って大丈夫です。
所在地 | 仙流荘(仙流荘前バス停) |
住所 | 長野県伊那市長谷黒河内1847-2 |
電話番号 | 0265-98-2312 |
公式HP | https://www.ina-city-kankou.co.jp/senryuso/ |
アクセス | 中央自動車道伊那インターチェンジ又は小黒川スマートインター下車 仙流荘まで約40分(駐車場約400台) |
駐車場料金 | 1,000円/5日まで(帰りの出庫時に係員にお支払い) |
運行バス
南アルプス林道バスが運営。
南アルプスクイーンライン(北沢峠線)。
冬季運行していません。詳細は下記公式HPをご覧ください。
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html
料金は戸台パーク~北沢峠まで片道1,240円。(18リットル以上のザック持込時は+220円)
実際に行ってみて気づいたこと
2024年の9月にシルバーウィークに実際に行って気づいたことを解説します。夏山シーズンの3連休はどの山域もとても混雑しますが、この北沢峠は特に混雑が凄かったですね。
出発日はシルバーウィーク3連休の初日。始発のバスが5:30発。
「戸台パーク」まで車で向かったのですが、わたしが到着したのが4:30になってしまいました。
到着すると、早朝4:30とは思えないほどの車の量と人人人…。
正直なところ、北沢峠の登山口に到着は午後になってしまうかも…と最悪なケースを考えました。
とりあえず、車を駐車しようと駐車場へ向かうと、こんな朝早くでも誘導員の方々が親切に案内して下さいました。駐車場自体とても広く、満車で停められないということは無さそうですね。
少し到着したら車の中で仮眠しようと思っていましたが、「それどころでは無い!」と慌てて乗車券を購入しに向かいました。
乗車券購入
購入は仙流荘内にある券売機にて行います。この時間になると行列になっているので、どこにあるかはわかります。
また行列は2つあり、仙流荘に向かって右側が乗車券購入の列。左側がバス乗車の列となっています。
※公式では仙流荘内販売開始は5:00〜となっていましたが、5:00前には開始されており、また多くの方が購入後、バス乗車待ちの列に並んていました。
30分並びようやく乗車券を購入できました。
次はバス乗車の列に並びます。
グループで来られている方は乗車券購入とバス待ちに別れて並んでいました。
わたしはソロだったので、ザックをバス待ちの列に置き、それから乗車券購入に行きました。
しかし、結果的にはバスの始発が予定より早まり、そのためバス待ちの列が進み、ザックを置いた意味はありませんでした。。
実際のバス始発時間とその様子
公式のバス始発時間は5:30となっています。しかし、実際は混雑状況により調整してくださるようで、2024年のシルバーウィーク3連休は5:00に始発が出発しました。
その後も続々と出発し、またバスを増発してくださったようで、合計12台体制での対応でした。
※5:00〜6:00の1時間の間に12台のバスが絶えず出発していました。
わたしは最初の12台には乗れなかったので、往復してくるバスに乗ることになりました。しかし、時間にして30分の待ち時間で13台目(往復の1台目)が帰ってきました。それからは続々と帰ってきてすぐに出発してくださるため、思っているほどは待ち時間は感じませんでした。
実際に7:00にはバスに乗れました。
となりました。
まとめ
南アルプスで人気の登山口、北沢峠。夏山シーズンの3連休はとても混雑しますが、混雑時の対応が素晴らしく、思っているほどは待ち時間を感じません。
実際に4:30駐車場に到着し、7:00にはバスに乗れました。
しかしあと30分早く到着していれば、一巡目のバス(12台)に乗ることができました。
このことからも、さらに30分早い3:30に到着できれば、始発に乗ることができます。
またわたしと同じように4:30駐車場に到着でも、早ければ8:00過ぎには登山開始できます。
テント泊の方でしたら、意外と少し遅い到着の方が川岸のいいポイントが空くこともあるので、どちらも一長一短ありますね。
混雑するシーズンの連休には、人気の山域には行きたくないな。という方にも、この北沢峠(戸台パーク)なら比較的待ち時間も少なめという理由からおすすめできます。
人気なだけあり、とても素晴らしい山でしたのでぜひ皆さん挑戦してみて下さい♪