先日の7/19.20.21の天気のいい3連休に以前から計画していた北アルプス大縦走に行ってきました。
上高地から槍ヶ岳をのぼり、大キレット、ジャンダルムと日本の最難関コースを2つも歩けるこのコース。気になっていたという方、多いのではないでしょうか?
そんな方に向けて、解説をしたいと思います。
今回のコースは上高地発着
まず、槍ヶ岳、大キレット、ジャンダルムのコースを考える場合の多くの方は、新穂高温泉発着にする方がほとんどだと思います。
やはり、コースタイムがかなり短くなるためですね。また下山はロープウェイにもなります。
しかし今回は上高地発着。
理由は、
・少しでも長く歩きたいから!
・下山にロープウェイはもったいないから!
ということで、実際に気を付けるべきポイントをまとめて紹介します。
- 沢渡駐車場発のバスまたはタクシーは始発に乗ること
- テント泊の場合は、南岳小屋か、殺生ヒュッテ。
- 週末の大キレット通過には、渋滞が発生するため時間がかかる
- 穂高岳山荘テント場は、受付前に先にテントを張って良い
- ジャンダルム〜西穂高岳へはとても長く、途中に山小屋がない。水不足に注意!
- 上高地からの沢渡行きシャトルバスは一般観光客の方と相席で乗ります。着替えなどに配慮。

コースタイム28:50 距離34.9km のぼり3529m くだり3523m
コース定数 99(きつい) (コースタイムx1.0) YAMAP情報
沢渡駐車場発のバスまたはタクシーは始発に乗ること
今回の上高地から槍ヶ岳へのコースは長いです。コースタイムで10時間。そのため、始発に乗らなければ、山小屋到着が夕方となり、天気の急変などとても心配になってきます。
とはいえ、沢渡駐車場はとても人気の駐車場。対策をしなければ始発に乗るどころか、駐車さえできません。
そんな方に向けて駐車場の対策記事用意しています。ぜひご覧になって対策して下さいね。
始発に乗ることができれば、上高地到着は夏の朝の5:30。(夏の最盛期は臨時便5:00発運行中)
いよいよ槍ヶ岳に向かって歩き出します。

最初は梓川沿いに平坦な道をひたすら歩きます。登山者の多くの方が嫌いという、この長い道をひたすら歩きます。

梓川沿いのコースは上高地ー明神。明神ー徳澤。徳澤ー横尾。の3区間は、それぞれコースタイムが1時間となっています。
今回は横尾までコースタイム3時間を→2時間で到着。もともと歩くスピードが速いため、頑張らずに時間を縮めることに成功♪
さて、ここから少しずつ山道となります。少し歩くとババ平。
ここで水の補給。今回の山行は、無駄な水を持たずに各山小屋にて補給する計画。
少しでも軽荷で体の負担を減らします。またこのババ平は、水が無料。ありがたいです。
ここで、合計水2リットルとし槍ヶ岳への登りに備えます。

ここからはひたすらに登ります。とはいえ、急登感はありません。
白馬岳の雪渓終わったお花畑位の傾斜の印象ですね。また途中に雪渓が残っていました。熱くなった体を冷やすのに最高です!

テント泊の場合は、南岳小屋か、殺生ヒュッテ。
そうこうしていると槍ヶ岳山荘に到着。
当初の計画では、こちらでテン泊の予定でしたが、到着12:00でテン場は満室。殺生ヒュッテをオススメされました。しかし、戻るよりも先に進めた方が明日楽なので、南岳小屋山荘に行くことにここで決めます。
と、その前にザックを小屋前にデポして、槍ヶ岳登頂だけしておきます。
しかし、やはり人気の山なだけに登頂渋滞が起きています。
週末は確実にコースタイム通りの時間がかかると思っていた方がいいですね。
結局往復1時間かかってしまった。。

絶景を楽しんだら、すぐに降りて、南岳小屋へと向かいます。本来稜線を歩く気持ちのいいコースですが、ガスが湧いてきて視界ゼロ。また体力もなくなり、今回の山行で1番疲れたポイントになってしまいました。
🌄 南岳小屋

小屋名 | 南岳小屋(みなみだけごや) |
標高 | 約 2,975 m(南岳直下) |
営業期間 | 2025年7月12日(土)〜10月12日(日) |
収容人数 | 大部屋(相部屋)80名 ※2025年は60名とする可能性もあり |
個室 | 6畳和室 × 2室(利用は当日到着順、事前予約不可) 【個室料】別途 6畳 5,000円(最大5名様)/ 8畳 10,000円 |
宿泊料金(1名・相部屋) | ・1泊2食:14,000 円 ・素泊まり:9,500 円 (朝食付き/夕食付き/3食付プランもあり) |
テント場 | あり(小屋前稜線側)/約50張対応 1名あたり2,000 円/泊 予約不要(受付順) |
飲料水・お湯 | 山小屋宿泊者:受付時に500 ml無料提供 追加:100 円/L(宿泊者)、200 円/L(他) お湯:200 円/L 水場なし(持参または購入) |
設備・施設 | 売店(オリジナルグッズ、お菓子など)、玄関ホール、乾燥室、談話室(テレビ有)、自炊室、パソコン(無料)、充電用コンセント(定時間帯)、トイレ(バイオ型など) |
通信環境 | ドコモ:良好 au:不安定 SoftBank:多くの場合通話困難 公衆電話(衛星型 ドコモ):あり(テレホンカード要) |
チェックイン/チェックアウト | チェックイン:12:00~ チェックアウト:翌朝 8:00 槍ヶ岳山荘グループ |
予約方法 | 原則予約制(特に週末・繁忙期は必須) 【個人】1〜10名:小屋へ直接(電話予約1ヶ月前から) 【団体】10名以上:松本事務所に要予約(1組まで) |
公式HP | https://www.yarigatake.co.jp/minamidake/ |
小屋の特徴ポイント
- 槍ヶ岳、大喰岳、中岳、大キレット、北穂高岳など、北アルプスの大パノラマを眼前に臨む絶好のロケーション。朝夕の雲海や紅葉の景観は特に人気です
- トップシーズン(お盆、連休中など)は予約なしでの宿泊は厳しく、混雑時には談話室等での横になっての対応になることもあるため、予約強く推奨。
- テント泊者は小屋設備の利用は限定的(トイレ以外は利用不可)かつ、水・お湯などは有料提供です。
ようやく南岳山荘に4:00に到着すると、テントをすぐに建てて、お昼寝です。疲れた〜。。

夕食のカレーメシ。
カップラーメンやカレーメシなどは、あらかじめジップロックに移しておくと、ゴミが小さくなります。その時に、ジップロックに、マジックで湯量と何分(240ml、3分)と書いておけば、問題なく食べられます!
このジップロックで食べるときにおすすめなものがコジー。
最後まで冷めずに食べることができます!
器用な方なら、100均の保冷バッグからリメイクして作れますよ!
自作なら愛着がでるし、最高ですよね!
その際は、このコジーの写真を参考に作るとうまくいきますよ!
それと、モンベルのアルファ米の袋は尾西よりも大きいので、モンベルのリゾッタなども食べたい方は、モンベルのサイズに合わせて作った方がいいですよ♪
とはいえ、疲れ果ててカレーがのどを通らない。。
こんなに疲れたのはひさしぶり。。
さて、食べないと回復しないし、けど食べる気にもなれないし。。
そこで気づいてしまいました!
この南岳小屋には炭酸水(ウィルキンソン)が売っていた!
気にしていなかったけど、山小屋で初めて見たかも??
甘くなく、スカッとして、美味い!!
人生で炭酸水がこんなに美味しかったっけ?と初めて思った瞬間でした!
この炭酸水のおかげで、食欲が少し回復しました。

ビールも飲まずにお昼寝は初めてでした。
その後も、疲労はぬけず、お昼寝から起きてすぐにまた夕飯食べて8:00に就寝。
翌朝6:00に起きると周りのテントの方々はもう出発していて、テン場はガラガラになっていました。

いやーよく寝た!元気回復!!
今回も前回の北岳の白峰三山に続き、このマグオンで疲労回復!
味は美味しいとは言えないけども、足はつらなくなりますよ♪
いまのおすすめはこれ!
アミノバイタルGOLD
今回ゼリータイプを持っていきましたが、ゼリーの最大の欠点が重い!
しかし、アミノバイタルGOLDのお陰で、極限まで疲れた体が翌朝もとに戻りました!

この粉末タイプが実はあるんです。
これなら軽いから、何個でも持っていけますね。
もちろん効果は、自分の体で実証済みなので、超ーおすすめ!
登山で疲れやすい、翌朝疲れが抜けないとお悩みの方、おすすめですよ♪
ということで、朝食食べて用意をしたら、いざ大キレットに出発です。
週末の大キレット通過には、渋滞が発生するため時間がかかる
南岳小屋を7:00に出発。
まずは一気にコルに向かって急降下していきます。鎖場などありますが、3点支持が出来ていれば何も問題はありません。また、このあたりは高度感も感じませんでしたね。
その後もひたすら下ると、コルに到着。ふと前を見ると大きな山が。。そう、この大キレットはアップダウンの繰り返し。くれぐれも体力をしっかりつけてから挑んで下さい!
そして、登った先にはYoutubeでよく見た「Hピーク」の文字が。あれ?ここが長谷川ピーク??多くの方がこう思う感想だと思います。


その後キレた尾根を進み、A沢のコルまで下り、なんか渋滞しているなーと思ったら、きっとそこは「飛騨泣き」ですよ。
有名ポイントですが、北穂高へ向かう登りコースならば、怖いと思うことはないのでは?と思います。

あとは北穂高山荘へ登るだけなのですが、ここがこのコースの1番の難所では?と個人的に思います。
そう、道がザレているんです。
常に「ラークっ」って声が聞こえてきます。
また今回、オバサン2人組の方が、ヘルメットを被らずにこのコースを歩いていました。
正直、落石は好きで落とす人はいないし、気を付けて皆さん歩いていると思います。
しかし、落石は起きます。自分の身を守る以上に、前を先行して歩いている方の心の安心のためにもヘルメットは被りましょう!
※わたしは登っている最中、自分より下にヘルメットを被っていない方がいたら、ペースを上げてその人から離れます。もしも自分の落としてしまった落石が下の方の頭に…なんて考えたらリスクしかありませんからね。

登り切るとそこは北穂高小屋。絶景のテラスがある小屋で有名です。
ここはジュースのC.C.レモンが売っている小屋。コーラは甘過ぎるという方、山で飲むC.C.レモン超ーオススメです!
わたしは一気に2本飲みました!!
またここでも、水の補給。(合計1.5lにして先に進みます)

ひと休憩して、北穂高岳山頂を通過したら、次は穂高岳山荘へ向かいます。
少し進むと「ドーム」と書かれた表札があります。この上の稜線上をロープを使用しながら進むバリエーションルートがあります。※通称ゴジラの背

(この翌日、ジャンダルムでこのゴジラの背を通過した方とお会いしましたが、ジャンダルムよりもゴジラの背の方が怖かったと言っていました)
また全体的に見て、大キレットよりも、この北穂高岳→涸沢岳間の方が難易度は高いのでは?と思います。
それも、中間地点にあるハシゴの昇降が、下がスッパリとキレているのを見ながらの昇降となります。また少し巻いたりと体を使うので、こちらの方が難易度が高いと感じましたね。
※またはしご・鎖が多くあるため、渋滞が長くなりがち。時間にゆとりをもって歩きましょう。

ただし、大キレットよりはアップダウンが少ないので、体力的な消耗は少ないです。
また渋滞が少なければ、コースタイムよりもきっと早く着くのでは?と思います。
🌄 穂高岳山荘

小屋名 | 穂高岳山荘(ほたかだけさんそう) |
標高 | 約 2,996 m(奥穂高岳と涸沢岳の鞍部) |
営業期間 | 2025年4月27日(日)〜11月3日(月)宿泊まで(売店は11月4日まで) |
予約受付開始 | 通常:宿泊日の1ヶ月前 午前8:00〜 特別期間(4/27〜5/20):4月20日 午前8:00から受付開始 |
収容人数 | 約250〜300名(2025年は約210名、完全予約制) |
個室 | 最大15室あり 個室料金:1室につき+18,000円 6畳・6名程対応 |
宿泊料金(大人1名) | ・1泊2食付:14,500円 ・素泊まり:10,000円 ・1泊3食(食事+弁当):15,900円 連泊割引:2泊目以降1人あたり2,000円引き 中学生以下は宿泊料金が5,000円割引(素泊まりも) |
弁当・食事単品 | 弁当:1,400円 夕食単品:3,100円/朝食単品:1,400円 |
テント場 | 約30〜60張対応 料金:1名2,000円(中学生以下は500円) 予約不要、先着順 小屋の水・トイレ利用料含む 途中で満員時は小屋宿泊依頼の場合あり |
水・お湯・飲料 | 水:宿泊/テント泊ともに無料(代金に含まれる) 雪解け水 お湯:200円/1本 お茶:300円/1本 |
設備・施設 | 総檜造りの建物、薪ストーブがあるロビー、図書館(山岳書籍)、乾燥室、自炊土間、売店(軽食・お菓子・記念品)、充電コンセント(有料200円)、外来トイレと宿泊者トイレ、クレジット・電子マネー決済可 |
通信環境 | docomo:概ね良好 au・SoftBank:屋内ではつながりにくいか不安定 ロビー付近でフリーWi‑Fiあり(天候により変動) 公衆電話なし |
チェックイン/チェックアウト | 到着受付時間は午前~15時(安全上、遅くとも16時まで)推奨 |
予約方法 | 完全予約制(山小屋泊) WEB予約または電話予約(直通090‑7869‑0045/事務所0578‑82‑2150) テント泊は予約不要(当日受付) |
穂高岳山荘の特徴ポイント
- 奥穂高岳と涸沢岳の鞍部という登山ルートの中継地点で、槍ヶ岳や北穂高岳などへの稜線縦走にも最適
- 総檜造りの建築と薪ストーブのロビー、図書館など、標高約3,000 mとは思えない快適サービスを提供。乾燥室や自炊スペースも備えています
- テント泊者も食事や弁当の注文可能。ただし、小屋内の共用施設(談話室など)は主に宿泊客優先となります
- 冬季避難小屋は利用不可で、営業期間外は本館内へは立ち入り禁止。冬期用には別棟避難小屋のみ提供されます。
この山小屋は豊富な雪解け水があるため、宿泊者は水が無料となっています。
またお支払いにクレジットカードが使えることもありがたい!
立地的にも人気な山小屋のため、常に週末は満室。
そして料理がとても美味しいらしいです。
途中で話した方のお話しですと、槍ヶ岳山荘の食事はそもそも野菜がかたい。
ここの食事はとても美味しかったと聞きました♪
携帯電波ですが、ドコモは南岳小屋に比べると繋がりにくいです。
まあ繋がるか?といった印象です。
今回のコースでは、槍ヶ岳から穂高岳山荘に向かって徐々に繋がりにくくなる感じですね。
穂高岳山荘テント場は、受付前に先にテントを張って良い
涸沢岳を通過したら、いよいよ穂高岳山荘に12:00到着。
ここも人気のテン場のため、早めの到着をおすすめします。

このテン場は先にテントを張ってから受付でOK。いい場所を先に押さえましょう!
また受付は12:30〜始まります。
また、ここのテント場は基本的に1区画が狭いです。
1人用のソロテントを持っていくと、意外と張れる場所があるのでおすすめ!


わたしは12:00到着でまだ場所を選べました。
14:00位着になると、大きなテントはまず張れません。またこの日は15:00にはテント受付終了。
その後の方には小屋泊に誘導していましたよ。

今回もルナーソロをもってきています。
そして、24番のこのスペースにギリギリ張りました。
ただこのポイント、北向きで終始風があまり吹き込まない。
なので、ルナソロのこんな張り方でも問題ありませんでした。

今日の行程は5時間ちょい。疲れもなく、ビールが美味しい♪
途中でペースが同じで、一緒になった方とランチタイム。山での出会いは楽しいですね!

少ししたらお昼寝をして、小屋前のデッキでストレッチ。
テント泊の方、ビーチサンダルを持っていくことをオススメします。
一時は軽量化のために持ちませんでしたが、今回は持ってきてみました。
すると、足が解放され疲労の回復が全然違います!
ビーサンは、沖縄でも有名なこの島ぞうりがおすすめ。
すべらないし、持ち運びにもごつくなく場所をとらない。
そして、ブランド品のように高くない!と超ーーおすすめ!
難点は、大きいサイズが無いこと。。
サイズが合えば、カラーバリエーションも豊富でおすすめですよ♪
あとは夕飯を食べ、明日はブラックスタートのため、早く19:00に就寝しました。
またこのテント場は立地上、遅くまで宴会をする方がいない印象。
陽が沈んだら、皆さん寝ていましたよ。

朝2:30起床。朝食を食べテントを撤収し4:00いざ出発!
この時点で、テント場の方の1/3は出発していました。みんな早い。
まずは奥穂高岳へ。ご来光渋滞がしていますが、ゆっくり登るにはちょうどいい!

5:00少し前に奥穂高岳山頂に到着。日の出まであと10分とのことでしたので、久しぶりにご来光。

ジャンダルム〜西穂高岳へはとても長く、途中に山小屋がない。水不足に注意!
さて、ここからはいよいよジャンダルムへの道。
いきなり難所の馬の背です。遠目に見たり、Youtubeでは、かなり怖いイメージですが、キレている角度がそこまで急ではないため、高度感は感じません。

ただ馬の背で、体を180°入れ替えたポイントは、かなり下まで見えたため、ヒヤッとしました。

馬の背は写真の一番頂上から、このように下ってきます。
途中鎖はないので、3点指示でしっかりと下りてきましょう。
馬の背を下ると次はロバの耳。一気に登ります。
この奥穂高岳〜西穂高岳のコースは、とにかくアップダウンが激しい。そして長い。
体力と水のペース配分が肝になりますよ。

ロバの耳はデカい岩を直登直下するイメージ。
高度感を感じるポイントでもあります。
また大キレットに比べて、たまにもろい岩があるので、注意してホールドしてください。
奥穂高側からなら、体力のある最初に登りで挑めるので、3点支持がしっかり出来ていれば問題はないと思います。
ただし、西穂高岳側から挑む場合は、体力のなくなった後半に、高度感を感じる下りとなるため注意が必要です。
このジャンダルムのコースでは、高度感にビビらないこと、また体力をつけてから挑むことが大切になります。
ロバの耳を登って下ると、いよいよ目の前にはジャンダルムが見えてきます。

ジャンダルム登頂の本来の正規ルートは、裏側の西穂高岳側から登るのが正規ルート。
しかし、奥穂高岳から直登で登るバリエーションルートにて今回は登頂を目指しました。
写真で見る限りでは行けそうですが、いざ進むと、欲しい場所にホールドできる岩が無い!などの問題がでてきます。
結局、小さな金具があるだけで、力任せで登るコースを選びなんとか登頂!
はぁはぁと、まぁ息切れしました。。
ただ、達成感がありとても楽しかったです!

ようやくジャンダルム登頂!
最高の天気のもと、天使とご対面!と思いきや何かおかしい。。
天使がペラペラしてるんです。※2025/07/21
(翌週には鉄製の違う天使も増えたらしいですよ)

どうやら本物の天使が行方不明となり、しばらく山頂には天使がご不在だったらしい。
しかしこの3連休にあわせて紙で復活してくださったようで、本当にありがたい!!
山頂に来たのに天使がいないんじゃ、悲しすぎる。。
ということで、こんなレアな天使も珍しいと、セロハンテープで留まってる天使を撮影して、絶景も楽しんだらいよいよ先に進みます。



さて下りは正規ルートにて進んでみると、なんと下りやすい(登りやすい)ことか。
一般ルートのありがたさを感じます。
次に目指すは天狗の岩。本当にこのコースは飽きさせないです。
常にアップダウン。それもクライミングのような場所まで用意してある。スゴいコースです。

天狗の岩をこえ、次のピークが間ノ岳。
今回のルートで、1番驚いた気がします。
この間ノ岳、登りも下りも直登直下。まさにクライミング。これが一般ルートなの?と思わされます。

写真で見ても山頂が尖ってますよね。
この間ノ岳を攻略すればあとは、西穂高岳へと向かいます。
道中は変わらず、注意ポイントがちょいちょい登場するコース。
ただ逆走スラブなど、有名ポイントは難度としてはそれほでではありませんでした。
わたしはザックの中で水筒の水が漏れてしまい、2リットル用意していた水が、結局は1.5リットルだけで山行をすることになってしまいました。
朝早く涼しかったこと、基本が下りのコースだったことで水は足りましたが、皆さん本当に気を付けて下さい。

このコースで、水がなくなるのは本当に致命的。
気を付けてください!
西穂高岳登頂

しかし、西穂高岳に到着すると、急に登山者の数が増えます。
なんだか帰ってきた感じがしますね。実際には西穂山荘まではまだまだありますので、気を引き締めて進まなければいけません!
また西穂高岳の下りも鎖場の危険ポイントがあります。
ここは気が抜けてしまう方が多いので注意が必要です!
この下りを終えると、少しずつ難易度が下がる登山道となりますが、気を緩めず最後まで頑張りましょう。ただ、ここからは基本的に下るコース。膝さえ大丈夫な方でしたら、体は楽になると思いますよ。
西穂高岳からは5分ごとに、チャンピオンピーク、ピラミッドピーク、独標と続きます。
独標から30分ほどで丸山。この山行で最後の頂上です。

丸山に到着すれば、もう西穂山荘はすぐ近くです。

西穂山荘では、名物のラーメンを頂きます。
最高な山旅を振り返りながら、美味しいラーメンに舌鼓♪

少し休んだら上高地へと下山しました。
途中雷の音が聞こえたため、小走りにて下山。
コースタイム3時間30分。2時間で下りたいなと思っていたところ、結果1時間15分で下りました。

あとは観光客がひしめく上高地の中を歩き、上高地バスターミナルへと向かいます。

上高地からの沢渡行きシャトルバスは一般観光客の方と相席で乗ります。着替えなどに配慮
河童橋のあたりから、自分と周りの人の様子の違いにハッとすると思います。
この3日間、山の中にいたこともあり、当たり前のように周りにいる多くの方が登山客。
しかし、この上高地にいる多くの方は、観光客。
そうなんです。
わたし浮いてる。
しかも3日間、お風呂に入っていないうえに、汗でびしょびしょ。。
またこの時期の上高地から沢渡行きのバスは終始満席。
バス内では、必ず誰かがとなりに座る。

そうなんです。
上高地を登山コースに入れる場合、この汗問題を考えておかないと、周りの方に迷惑となるので気を付けましょう!
- 着替えを持ち歩き、バス乗車前に着替える
- レインジャケットなど匂いが周りに漏れない服を着る
- 上高地で日帰り風呂に入る
この中で、上高地で日帰り風呂とありますが、以下で入浴することができます。
上高地で日帰り風呂が入れる場所3選
① 上高地温泉ホテル(日帰り入浴可・温泉施設)
- 営業期間:2025年4月25日~11月4日
- 入浴時間:7:00~9:00&12:30~15:00(受付終了あり)
- 料金:大人1,000円/小人500円(税込)
- 特徴:敷地内の3源泉から湧き出す100%源泉かけ流しの天然温泉。内湯と露天風呂(焼岳側「焼の湯」、穂高側「梓の湯」)があり、山景色を楽しみながらゆったり入浴できます。散策途中には無料の足湯もあります 。
- 備考:上高地中心部から徒歩10〜20分ほどです。
② 上高地アルペンホテル(日帰り可・ただし温泉ではなく展望浴場)
- 入浴時間:9:30〜12:30(11:30受付終了)
- 料金:大人1,000円/タオル付き(レンタルタオル200円)
- 特徴:館内展望浴場で穂高連峰を眺めながら入浴。温泉ではありませんが、施設内で気軽に汗を流せます。木の温もりと暖炉のあるロビーも雰囲気◎ 。
- 注意:受付時間が短く、午前中のみの利用です。
③ 森のリゾート小梨(小梨の湯・キャンプ場内浴場、温泉ではなくシャワーや大浴場形式)
- 入浴時間:14:00〜16:00
- 料金:大人800円/小人100円前後(ボディーソープ・シャンプー・ドライヤー完備)
- 特徴:小梨平キャンプ場内の設備で、キャンプや散策後に気軽に利用可能。温泉ではありませんが立ち寄りやすい施設です。
時間の融通が一番効く、上高地温泉ホテルがこの中ではオススメとなりますね。
まとめ
バスに乗ることができれば、あとは沢渡まで寝てるだけ。
少し仮眠をして、体力の回復。
駐車場についたら、ここでまた問題。
バスターミナルに一番近い市営第3駐車場は、出庫に渋滞が発生します。
皆さん覚えておいてください。
まあ、車に乗って待ってるだけなので、大変でもないし、のんびり待ちましょう。
ようやく順番になり、ゲートをでたらあとは帰るだけ。
長かった山旅もこれでおしまい。
最高な山旅になりました!!