今やアウトドア、防災用品、DIYやイベント用にと当たり前に使用されているポータブル電源。
金額も高価だし、購入に失敗したくないな、とお悩みの方。
今回は、容量・サイズ選びの基準解説とおすすめのメーカー5選を紹介させて頂きます。
そして、買うか買わないかお悩みの方への結論。
ポータブル電源を持っていると自由度が増し世界が変わります!
ポータブル電源の寿命はどの位か?
寿命を伸ばす方法はあるのか?と言った記事も併せてご覧ください。
ポータブル電源とは?
外部からの電源を使用しバッテリーへ充電。
その貯めた電気を供給するものです。
というと、全く同じ原理の「モバイルバッテリー」があります。
次項で違いを解説させて頂きます。
ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いは?
大きく分けて2つあります。
- 蓄積できる電気の量が違う
- 出力にAC電源・DC電源があること
蓄積できる電気の量が違う
まず、想像通りかと思いますが蓄積できる電気の量が「大容量・高出力・高性能」と全く違います。
例えば「Jackery ポータブル電源 400」という売れ筋の人気商品があります。こちらですとスマートフォンを約35回充電することができます。
モバイルバッテリーで人気のサイズ10,000mAの商品ではスマホを約2回充電できるということで、蓄積できる電気の容量が全く違います。
出力にAC電源・DC電源がある
AC電源とは家庭にあるコンセント。
DC電源とは車のシガーライターのことです。
ポータブル電源はインバータを内部に置くことにより電気を変換し、AC・DCに出力を変えています。
そのため、ボディの容積が大きくモバイルバッテリーとは異なります。
ポータブル電源の選び方
サイズ選びの基準は?
ポータブル電源はサイズ毎に使用出来る最大出力、使用できる時間が異なります。
そしてこのサイズを決めるポイントとなるものが、「何をどの位使用したいか?」です。
それではそれぞれ解説していきます。
「何を?」にあたる定格出力
定格出力とは、安全に使える最大の力(電力)のことです。
例えば、「Jackery ポータブル電源 400」の場合、定格出力は400Wです。
このポータブル電源に500Wの電気ストーブをつなげると動きません。
※動かないどころかポータブル電源が壊れる可能性があります。
このことにより、使いたい家電の定格出力(W)の値を確認してください。
また瞬間最大出力が大きいポータブル電源の方が、やはり安心して使用できるためおすすめです。
※瞬間最大出力とは名の通り、例えば家電を稼働した瞬間に多くの電気を使用する力のことです。
「どのくらい?」にあたるWh
Wh(ワットアワー)とは電力の単位(W)に1時間の(h)を掛けたもの。
この値がわかるとどのサイズのポータブル電源を購入するべきかわかります。
例えば40Wの扇風機を8時間使用したいとします。
W(ワット)x h(アワー)を計算すると
40W x 8h = 320Wh
320Wh以上のスペックの物を選ぶといいことがわかります。
家電別による容積・サイズの選び方
ここまでで計算したWhの数値ですが、実はまだ計算しなければいけない項目があります。
電気は直流から交流へ変換することで、若干ロスをすることになります。
数値にして10%〜20%。
すべての充電した電気を使えるわけではないのです。
そこで、前項に計算したWhの数値にロスしてしまう20%を割り増しさせます。
例えば40Wの扇風機を5時間使用したいとします。
40Wx5h=200Wh
そこに20%割り増しすると
200Whx1.2(20%増)=240Wh
40Wの扇風機を5時間使用したいのであれば、「240Wh」以上のポータブル電源が必要ということになります。
以下に家電の電力数値を表にまとめました。
計算にご使用ください。
電気を熱に変えるものは電気を沢山使うんだよ!
シチュエーション別のおすすめ容積・サイズ
使用したい家電と言われてもわからないな。
という方向けに使用するシチュエーション別の参考容積・サイズを示したいと思います。
主にキャンプのシーン別に解説します
~300Wh
夏のデイキャンプや、ちょっとした外出におすすめです。
扇風機を使用したり、車内でノートPCを使用するにはちょうどいいサイズです。
300Wh~700Wh
夏のキャンプや冬キャンプで電気毛布などを使用する際にはちょうどいいサイズです。
このサイズからは重量を感じますので、商品を選ぶ際には「重さ」も気にした方がいいですね。
700Wh~
冬のおこもりキャンプでホットカーペットやドライヤーにも使用できます。
また災害時用・DIY用に購入するのであれば、1500Wh以上のものだと、家庭用冷蔵庫やグラインダーにも使用できるのでおすすめです。
ポータブル電源おすすめのメーカー5選
買うべきサイズがわかったところで、次にメーカーです。
ポータブル電源は高価なので失敗しないためにも参考にしてください。
今回のおすすめに選んた基準は、以下の3項目に全て該当しているものとしました。
近年「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用したポータブル電源が主流となってきています。
これは電気自動車に使用されているものと同じで高品質・高耐久な優れたバッテリーです。
Jackery(ジャクリ)
ポータブル電源といえばこのメーカー言うほどの有名どころ。
また様々なメーカーのポータブル電源を作っている(OEM)ということから製品の信頼感があります。
人気商品のため多くの方が持っていることもあり、付属品(ソーラーパネルなど)の貸し借りをすることも可能です。
EcoFlow(エコフロー)
今回紹介する中で最もコストパフォーマンスに優れているメーカー。
「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用しているため、安全・高耐久なおすすめできるメーカーです。
ハイパワーで家電利用におすすめの「DELTA」シリーズ。
コンパクトでデイキャンプにおすすめの「RIVER」シリーズの2モデルがある。
また「DELTA」シリーズは公的機関から「防災製品等推奨」という災害時の使用に認められている。
特許技術により、500Whも2000Whモデルも1.5時間〜2時間で満充電が可能。
0%〜80%なら1時間で充電できる。
PowerArQ(パワーアーク)
キャンパーに人気のメーカーです。
特に人気色の「コヨーテタン」を使用したサイトをInstagramやYouTubeでよく見かけます。
見た目で選ぶ方が多い印象を受けますが、製品自体の性能も申し分ありません。
最新のS10 PROモデルは「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用しているため高寿命。
BLUETTI JAPAN(ブルーティ・ジャパン)
「BLUETTI(ブルーティ)」は、中国の蓄電池の専門企業。
日本を含めた世界70以上の国と地域で、蓄電池やポータブル電源を販売している実績があります。
また安全・高耐久な「リン酸鉄リチウムイオン電池」をいち早く採用したメーカー。
全ての商品に採用していますが、お値段がそれほど高くないのが凄いです。
IKEAのネットショップで取り扱いをされたり、アイリスオーヤマとも製品を出したりと信頼がおけるメーカーです。
Anker(アンカー)
モバイルバッテリーと言えばこのメーカーですが、ポータブル電源も作っています。
技術力が高く、安全・高耐久な「リン酸鉄リチウムイオン電池」の中でも特別なものを使用しており、他のポータブル電源よりも長く使用することが出来る。
メーカー保証が他社の多くは2年のところ、5年も保証期間があることから信頼がおける。
印象として高価な印象はありますが、長く使用できることを考えればおすすめできます。
「PowerIQ 」と言って、自動的に最適な電流を送り充電するシステムを採用しています。
「PowerIQ 4.0」を搭載機種の場合、満充電までの時間が大幅に短縮されます。
またライトが本体に搭載しているため、暗い中での使用におすすめです。
ライト搭載が欲しい方はアンカー1択です。
まとめ
今回紹介したポータブル電源のメーカーは、どれも自信を持っておすすめできます。
正直、見た目や料金で選んでも失敗することはありません。
ただ、どのメーカーを選ぶにしても最新のポータブル電源の購入をおすすめします。
バッテリー産業は日々進化しており、一昔前では無かった「リン酸鉄リチウムイオン電池」が今では主流となっており、おすすめです。
少しでも高性能・高耐久なものを選んだ方が、きっと後悔はしないと思います。
ちなみにわたしは、「Jackery ポータブル電源 1500」を購入しました。
冬のおこもりキャンプやDIYで使用するためです。
AC出力が3口ありとても使い勝手がいいです。
また、BlackFridayなどのセール時に購入することをおすすめします。
25%offにてわたしは購入したため、「Jackery ポータブル電源 1500」を「ポータブル電源 1000」と同じ価格にて購入することができました。
ポータブル電源は一度使用しこの快適さを知ってしまうと、もう後には戻れません。
夜釣りのライトやBBQ時のポータブル冷蔵庫など「痒いところに手が届く」の連続です。
購入を検討している方のお力に、少しでなれれば幸いです。