家の中に火のある生活。
火を眺める贅沢な時間。
薪ストーブはそれが日常になります。
ただし、もちろんいいことばかりではありません。
デメリットもあります。
この記事を読むと、メリット・デメリットを理解でき、薪ストーブを導入できるかがわかります。
わたしは薪ストーブ歴15年で、薪を自分で作り焚いています。
※農家でもなく、林業もしていないただのサラリーマンです。
薪ストーブの生活があまりにも充実しているため、皆さんにおすすめしたくこのブログを始めました。
まずは今回のテーマのメリット・デメリットはどんなことがあるか考えていきたいと思います。

薪ストーブのメリット
まずメリットですが以下になります。
- 遠赤外線効果で体の芯まで暖かい
- 家の中で火を見てリラックスできる
- お湯を沸かせ、料理もできる
- 冬場の洗濯物がよく乾く
- エアコン暖房に比べ乾燥せず、のどが守られる
- 環境にやさしい
では、ひとつずつ掘り下げてみましょう

遠赤外線効果で体の芯まで暖かい
例えるならば温泉に入って体の芯まで温まったらなかなか湯冷めしませんよね?
その感覚が薪ストーブにはあるんです。
エアコン・灯油ストーブ等は体の表面を温めてくれますが、薪ストーブは遠赤外線の為、体の芯から暖まり顔だけ暑いってことがありません。
キャンプの焚火なんかも遠赤外線だから暖かいですよね。
これはどの友人が遊びに来ても話していくので間違いありません!

とっても暖かくて薪ストーブの前から離れられなくなるよ
家の中で火を見てリラックスできる
昨今職場や学校での人間関係や仕事のストレスが過多になっていますよね。
ストレスは体に悪く時には重大な病へと導かれてしまうらしいです。
しかし、そのストレスは昔から火を眺めることで解消できるというのです。
一日の疲れをリセット出来る暖房器具なんて、薪ストーブしかありません。
湯を沸かせ、料理もできる
やかんのお湯が吹きこぼれない
薪ストーブの上に置いたやかんの水が、沸騰してあふれることは我が家ではありません。
それは天板が厚い鉄板の為、表面温度が100~300℃程度とゆっくり上昇する為です。
だからただ置いておくだけで常にお湯が確保出来ます。
※ストーブ本体の素材によってはこの限りではありません。
料理はパーティーにも、家事の時短の一役にも
薪ストーブの料理は我が家ではピザ、焼き鳥、スモークチキン、ポトフ、焼き芋、ドライフルーツをよくやります。
遠赤外線おそるべしですよ!本当に美味しい!!
特にピザは子供たちが喜びます!
お店の本格ピザが家で作れます。
焼き芋はストーブの中に入れておけば、勝手に出来ています。
ポトフは切った具材と水を鍋に入れ、ストーブに載せておけば、最後に味を調整して完成です。
スープやカレー等の鍋料理は特に、手間がかからずに調理できるので、家事の時短におすすめです。
冬場の洗濯物がよく乾く
我が家は冬場一度も洗濯物を外に干しません。
それは室内の方がカラカラに乾くからです。

冬の乾燥機が必要ないんだよ
スキー・ボードに行ったあとの、濡れたウェア。
子供の下校時の突然の雨や雪でびしょ濡れになった靴。
これらも干しておけばすぐ乾きます!
ストーブの前に置くか干すだけの為、手間がかからないので、家事の時短になります。
エアコン暖房に比べ乾燥せず、のどが守られる
我が家はホテルや旅館等の外泊の夜が苦手です。
必ずと言っていいほど、のどの調子が悪くなります。
濡らしたタオルを干しているのですが。。
薪ストーブは送風機能が無く、空気を温めるため乾燥しません。
厳密にいうと乾燥はしますが、ストーブの上に加湿用に水を張った鍋を置くだけでOKです。
のどの乾燥からくる風邪をひかなくなりました。
環境にやさしい
それは不要でただ燃やしてしまう木を、暖房の燃料に使用するからです。
例として
薪ストーブが無い場合
例えばりんごの木が古くなったので、伐採して新しい木を植えるとします。
伐採した木はいらないので畑で燃やす。
(木を燃やしたためこの際に二酸化酸素が発生)
家に帰りエアコンを入れて温まる。
(火力発電でつくった電気には二酸化炭素が発生している)
といった具合にこの例ですと2回二酸化炭素が発生しました。
薪ストーブがある場合
りんごの木が古くなったので、伐採して新しい木を植えます。
自宅へ伐採した木を運びます。
それから薪にし乾燥させます。
薪が乾いたら薪ストーブで焚く。
(木を燃やしたためこの際に二酸化酸素が発生)
といった具合に1回二酸化炭素が発生するだけですみました。
- 二酸化炭素の排出量を抑えることが出来、地球温暖化を抑制になる。
- 伐採した不要な木が暖房の燃料となる為、エコでSDGs。
薪ストーブのデメリット
次にデメリットを紹介していこうと思います。
- 薪が無くなることの不安
- ストーブが完全に冷えてしまうと暖かくなるまでに時間がかかる
- メンテナンスが必要
- 煙突からの煙問題

薪が無くなることの不安
わたしは薪を全て農家の方等に譲っていただいた不要な木から自分で作っています。
詳しい説明は薪ストーブ歴15年わたしの薪の入手方法をご覧ください。
わたしの住んでいる地域はりんごの栽培が盛んです。
ただ農家の方の高齢化。
品種改良により小さな木でもりんごがなる栽培法。
利益率が高いぶどう(シャインマスカット)への変更。
これらのことがきっかけで樹齢30年や50年等の大木が軒並み切られています。
こればかりはしょうがないのでどうする事も出来ませんが正直焦っています。
このまま薪がなくなってしまったらどうしよう?と。
わたしの考える解決策
- 針葉樹も焚ける薪ストーブ(鉄板製)
- または針葉樹も焚く(ストーブを傷めないように、広葉樹MIX等工夫)
日本には杉の木がたくさんあり、また成長が早いため、資源が無くなることは考えにくいためです。
また、薪集めをしていての印象ですが、針葉樹は貰い手がいなく処分しています。
また古い建物を解体した木材も、概ね針葉樹のため、資源は豊富にあります。
- インフレを考慮しつつの薪ストーブ導入
薪ストーブ1つで家中暖かくなる間取りを考えて建てること
昨今電気代、灯油代すべての物がインフレで値段が上がっています。
しかし薪の値段は上がっていないのです。
厳密にいえば多少上がっているのかもしれませんが電気代、灯油代の比ではありません。
このことから、燃料の薪は購入しても電気代より安くなることもあります。
※薪ストーブ導入検討中の方は試算することをおすすめします。
しかし、薪とエアコンや灯油ストーブを各部屋ごとに同時間に併用では、安くはなりません。
このことから薪ストーブ1つで家中暖かくなる間取りを考えて建てることが対策となります。
ストーブが完全に冷えてしまうと暖かくなるまでに時間がかかる
薪ストーブは分厚い鉄の箱の中で、薪を焚いて蓄熱させて暖かくするものなのでしょうがないです。
例えば、旅行から帰ってきた夜とても寒いです。
またストーブが冷え切ってしまうと、温まるのに時間がかかります。
ただ逆に言うと24時間家を空けなければ薪ストーブが冷えることはないとも言えます。
これはゆっくり蓄熱し、ゆっくり放熱する為です。
夜寝る前に薪をいっぱいに入れておけば翌日の朝には熾火が残っていて、すぐに着火できるという状態のためほのかに暖かいです。
わたしの考える解決策
無理なものは無理なので石油ストーブやエアコンを併用してください。
旅行等の帰宅のたまにの時くらい、石油ストーブやエアコン併用しても灯油・電気代は気にならないと思います。
我が家もスポットで石油ストーブ使ってます。
メンテナンスが必要
家の中で火を使用する為、火事にならないようにしっかりメンテナンスが必要になります。
- 灰の処分
- 煙突掃除
- 薪ストーブの扉の密閉確認
灰の処分は1週間に1回。煙突掃除は1年に1回。扉の密閉するための部品交換は5年に1回程度メンテナンスがかかります。
煙突からの煙問題
この問題が実は一番のデメリットだと思います。
自分では対応出来ない為です。
- 外の風向きによるもの。
- 後から家を建てた方の洗濯物干し場が煙突から近い等。
わたしの考える解決策
まず絶対条件として、生乾きの薪は焚かないこと。
そして対策として
- 細い薪から順に太い薪をくべる
- 家の建設時、風下に隣家の洗濯物干し場が無いことを確認する
- 住宅密集地ではあきらめる

どれも近所トラブルになるので確認しよう
細い薪から順に太い薪をくべる
薪ストーブが暖まっていないと薪は燃えにくいです。
薪が燃えにくいと煙が出ます
キャンプの焚火などでは「火を育てる」と言って細い薪からくべます。
キャンプは非日常を楽しむものなのでそれでいいと思います。
しかし薪ストーブは日常。
しかも空気の送る量を調整できるため焚火より着火が楽です。
正直毎日のこととなると細い薪からって面倒臭いんです。
うちは朝起きて残ってた熾火の上に適当に薪を置いて空気を送り着火です。
ただうちは田舎のため、この方法が出来ます。
住宅街では、特に焚き始めは煙を意識して細い薪から着火しましょう。
家の建設時、風下に隣家の洗濯物干し場が無いことを確認する
※自分より先に近隣の方の家が建っている場合の対処法です。
隣家の洗濯物干し場の近くに、煙突を出さないこと。
冬の風向きを調べておくこともしておけば尚良いです。
住宅密集地ではあきらめる
やはり住宅密集地では薪ストーブは無理かなと思います。
もし煙突の見える家が近所にあったら、どうなさっているか聞いてたらいかがでしょうか?
まとめ
デメリットをクリアできるのであれば薪ストーブは本当におすすめです!
わたしはメリットの一つとして、寒がりの妻に「薪ストーブを入れて本当によかった」と言ってもらえたこと、本当に嬉しかったです。
一度しかない人生ですから毎日火を眺める贅沢。是非味わって頂きたいと思います。
今後も薪の種類や、作り方。
基本的に我が家は薪ストーブが暖房の要で沢山薪を焚くため、薪は手作りしています。
その過程や集めるコツも記事にしていきたいと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。
ご閲覧頂きありがとうございました。